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新宿区内のお店&商店会とお客さまをつなぐSNSサイト「新宿ルーペ」

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◆◆◆【当店の大切なお客様の想い出】〔前編〕◆◆◆
2021年10月02日12:02
〈コメント〉9月1日付投稿で、当店の半世紀にわたる大切なお客様である有限会社山根工業(「山根工業」)会長山根重雄さま(「山根さん」)への追悼の辞を述べさせていただきましたが、もう一度だけ、前後編に分けて、山根さんを偲ばせていただくことを何卒お許しください。
 山根さんのご自宅も山根工業の旧事務所も、当店から目と鼻の先にある(あった)のですが、山根さんや従業員の皆さんが当店に商品を取りにこられるのは、いつも当店の閉店時間である午後8時間際でした。山根さんが日中来店されるようになるのは、山根さんが第一線を離れられてからのことでした。従業員の方々は、亡き母が「疲れた顔しているわね。」と語るほど、皆さんお疲れのご様子でした。翌朝、母が7時過ぎにゴミを出しに行くと、山根さんは、自ら陣頭指揮して、トラックに荷物を載せて出発する準備で大わらわでした。
 働き者でした。長らく旧国鉄・JRの仕事を請け負ってこられた方ですが、頭の切れる方でした。ただし、性格はいたって温和で(仕事に関しては妥協を許さず一直線に走るところもありましたが)、風貌は、どことなく、保線工の雰囲気を漂わせておりました。
 バブルのころから、ボッシュ(BOSCH)の軽量および重量ハンマードリルを使いこなしておられました。当店でも、SDSビットをよく買っていただきました。いまの話ではありません。1980年代の話です。当時、ボッシュのハンマードリルを使っている人は最少数派で、SDSビットは「高嶺(たかね)の花」でした。山根さんは、「力が全然違うんだ。」とおっしゃっておりました。
 ダイケン(DAIKEN)の天井点検口Z45型(「Z45型」)も、箱単位(10台入)で、よく買っていただきました。旧国鉄・JRでは、電気設備工事の仕事が多かったようで、天井点検口は必需品だったのでしょう。天井点検口は、輸入品なら2千円でお釣りがきます。しかし、山根さんは、当店販売価格が2,800円(当時)のダイケンのZ45型を指定してこられました。「厚みが違うんだ。」というのが山根さんの弁でした(その後、Z45型は廃番となり、後継商品が発売されましたが、届けられた後継商品を目にした山根さんと亡き先代父は、顔を見合わせて、次のように語りました。「落ちたなあ。」と)。
 NTカッターの《連発A》と称される商品も、よく買っていただきました。カッターは、オルファ(OLFA)とタジマ(TAJIMA)が有名ですが、文具店でよく見かけるNTカッターも、良い製品を世に送り出しております。連発Aは、5連発カッターで、A型(小)刃を5枚までカートリッジに挿入することができ、その都度刃を取り換えなくて済むので、重宝します。NTカッターでは、L型(大)刃を装着する《連発L》という商品もリリースしておりましたが、山根さんは、連発Aのほうを好まれました。電気設備工事では、刃が小さいほうが使い勝手が良いのでしょうか。連発Aがカラー化(A-552P)した後は、各従業員に別々のカラーのカツターを持たせておりました(遺憾ながら、この連発Aも、二年前、廃番となりました)。
 ちなみに、山根さんは、カッターの刃だけは、「オルパのほうが切れ味がいいから。」と語って、オルファの製品を使用されておりました。
           〔後編に続きます。〕
【Google「マイビジネス」当店ウェブサイト(https://三幸金物店.com)2021/09/06付投稿の再録】

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